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2026年4月
  • 大人の起立性調節障害を相談できる診療科

    医療

    起立性調節障害は子供の病気だと思われがちですが、実は20代以上の大人にも多く見られる疾患です。大人の場合、仕事のストレスや過労、不規則な生活などが引き金となり、自律神経のバランスを大きく崩してしまうことがあります。朝、アラームが鳴っても体が鉛のように重くて動けず、無理に起きようとすると激しいめまいや吐き気に襲われる。午前中は仕事に集中できず、ミスを連発してしまう一方で、夕方になると急に元気になり、夜は目が冴えて眠れなくなる。こうした症状に心当たりがある大人は、何科を受診すべきか非常に深刻な悩みに直面します。大人の場合は小児科という選択肢がないため、基本的には内科、循環器内科、心療内科の3つが主な候補となります。まず検討すべきは、内科や循環器内科です。起立時の立ちくらみや動悸、胸の痛みなどは、心臓の疾患や重度の貧血、あるいは低血圧症などの身体的な病気でも起こり得ます。特に大人の場合、隠れた基礎疾患を見逃すことは非常に危険です。そのため、まずは血液検査や心電図、場合によってはホルター心電図などの精密検査を行い、目に見える異常がないかを徹底的に調べることが第一歩となります。これらの検査を通じて、体そのものには構造的な異常がないという裏付けを得ることが、起立性調節障害の診断には不可欠です。もし特定の原因が見つからないまま症状が続くのであれば、医師に起立性調節障害の可能性はありませんかと直接相談してみるのも1つの方法です。次に有力な選択肢となるのが心療内科です。大人の起立性調節障害は、心理的なストレスが自律神経に影響を与えているケースが少なくありません。心療内科は心と体の両面からアプローチを行う診療科であるため、自律神経の乱れによる身体症状を専門的に扱っています。心療内科では問診に時間をかけ、職場での人間関係や生活環境の悩みなどを丁寧に聞き取ってくれます。また、自律神経のバランスを整えるための漢方薬や、症状を和らげる薬の調整にも長けています。ただし、心療内科であっても、起立性調節障害に特化した検査機器を備えているところは限られているため、事前に電話やメールで起立時の血圧測定などの検査が可能かを確認しておくことが望ましいでしょう。もう1つの選択肢として、最近では自律神経外来という名称を掲げている専門外来も増えています。これは一般内科や神経内科の中に設置されていることが多く、名前の通り自律神経のトラブルを専門的に診る場所です。ここではヘッドアップティルト試験という、専用の台に体を固定して傾けることで起立状態を再現し、血圧や心拍数の変化を詳細に分析する検査が行われることもあります。大人の場合は診断がつくまでに時間がかかることも多いですが、専門外来であればより科学的な根拠に基づいた診断が期待できます。何科に行くにしても、自分の症状がいつ、どのように発生し、どのような時に悪化するかを客観的に説明できるように準備しておくことが、スムーズな診断への近道です。