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  • 命に関わる!すぐに救急車を呼ぶべき手のしびれ

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    「手のしびれ」という症状は、ありふれているがゆえに、つい「しばらく様子を見よう」と、軽く考えてしまいがちです。しかし、そのしびれが、実は、一分一秒を争う、命に関わる深刻な病気、特に「脳梗塞」や「心筋梗塞」が、まさに今、あなたの体の中で起きていることを知らせる、緊急警報である可能性が、あるのです。ここでは、通常のしびれとは一線を画す、迷わず、すぐに救急車を呼ぶべき「危険なしびれ」のサインについて、具体的に解説します。これらのサインを知っておくことは、あなた自身と、あなたの大切な家族の命を救う、何よりも重要な知識となります。まず、最も警戒すべき、脳梗塞のサインとして、世界的に知られているのが「FAST(ファスト)」という、三つのチェック項目です。「F」は「Face(顔)」の麻痺。にっこりと笑った時に、片方の口角だけが上がらず、顔が歪んでいないかを確認します。「A」は「Arm(腕)」の麻痺。両腕を、手のひらを上にして、肩の高さまで、十秒間、上げておきます。片方の腕だけが、だらりと下がってこないかを確認します。この腕の麻痺が、手のしびれとして感じられることも、少なくありません。「S」は「Speech(言葉)」の障害。「今日は、良い天気ですね」といった、簡単な文章を、はっきりと、ろれつが回って言えるかどうかを確認します。そして、最後の「T」は「Time(時間)」。これらの三つのサインのうち、一つでも当てはまった場合は、発症時刻を確認し、「Time is Brain(時は脳なり)」の言葉通り、一刻も早く、救急車(一一九番)を呼ぶ必要があります。脳梗塞の治療は、時間との勝負です。発症から数時間以内に、専門的な治療を開始できるかどうかで、その後の後遺症の程度が、劇的に変わってきます。また、手のしびれ、特に「左手の、小指側」にしびれが現れ、それと同時に、「胸の中心が、締め付けられるような、あるいは、押しつぶされるような激しい痛み」や、「背中や、肩、顎への放散痛」「冷や汗」「息苦しさ」といった症状がある場合は、「心筋梗塞」の可能性も考えられます。これもまた、命に直結する、極めて危険な状態です。これらの危険なサインを、決して見逃さないでください。いつものしびれとは、何かが違う。そう感じた、あなたの直感は、正しいのです。