突き指をして指が腫れるとき、適切にテーピングを行うことは、痛みの軽減と早期回復に絶大な効果を発揮します。テーピングの目的は大きく分けて3つあります。1つ目は、損傷した靭帯がこれ以上引き伸ばされないように「制限」すること。2つ目は、腫れる部分を適度に圧迫して内出血を抑える「圧迫」。3つ目は、外部からの衝撃から患部を「保護」することです。具体的な手順を説明します。まず、使用するテープは伸縮性のない38mmか25mmのホワイトテープが基本ですが、指の細さに合わせて縦に裂いて使用すると扱いやすくなります。最初に、痛む関節を挟むように上下の指節(骨の部分)に「アンカーテープ」を1周巻きます。これがすべてのテープの土台となります。次に、指の両側面を補強する「サイドテープ」を貼ります。突き指で側副靭帯が損傷している場合、指が左右にグラグラするのを防ぐために、アンカーテープを繋ぐようにして縦に数枚貼ります。そして、指が反りすぎて腫れるのを防ぐためには、指の腹側にクロスさせるようにテープを貼る「Xサポート」が有効です。これにより、指の曲げ伸ばしを適度に制限しながら、最もダメージを受けやすい方向への動きをブロックできます。最後に、全体を軽く覆うように保護テープを巻いて完成ですが、ここで最も重要なのが「締め付けすぎないこと」です。突き指をして腫れる患部は、時間が経つにつれてさらに膨らむことがあります。巻いた直後はちょうど良くても、数時間後に指先が鬱血して紫色になってしまうことがよくあります。テーピングをした後は、指先を爪の上から押してみて、白くなった色がすぐに赤色に戻るかを確認する「キャピラリーリフィルテスト」を定期的に行ってください。色が戻るのが遅い場合は、血流が悪い証拠ですので、すぐにテープを切り、巻き直す必要があります。また、腫れがひどい急性期には、あまり複雑なテーピングをするよりも、隣の指と一緒に巻く「バディテープ」の方が安全で効果的です。このとき、指の間に綿やガーゼを挟むと、蒸れや皮膚の摩擦を防ぐことができます。適切なテーピングは、単に指を固めるためのものではなく、治癒を助けるための機能的なサポートであることを意識しましょう。腫れる症状の変化に合わせてテープの強度や範囲を調整していくことが、指の機能を損なわずに治すためのコツとなります。
突き指で腫れる患部を固定するテーピング技術の解説