私は昔から電話が苦手で、知らない相手とリアルタイムで会話をするとなると、心臓がバクバクして言葉に詰まってしまうタイプです。特に病院への電話は、自分の体調が悪いことも重なって、さらにハードルが高く感じられていました。しかし、最近どうしても放置できない腹痛に見舞われ、ついに意を決して近所の内科に予約の電話をかけることにしました。その時に私を救ってくれたのは、徹底的なシミュレーションと自作の台本です。まず私は、電話をかける前に「なんて言えばいいか」をノートにすべて書き出しました。最初の挨拶は「お忙しいところ恐れ入ります、予約をお願いしたいのですが」にし、名前、生年月日、具体的な症状として「昨日の夜から右の下腹部がシクシク痛みます」とメモしました。さらに、電話がつながりにくい場合や、希望の時間が埋まっていた場合の第2、第3候補のスケジュールも用意しました。準備万端で受話器を握り、ダイヤルを回すときは手が震えていましたが、相手が出てくれた瞬間に、ノートの文字をそのまま読み上げることで、不思議と冷静になれました。受付の方は非常に手慣れていて、こちらの拙い説明をうまく汲み取ってくれました。「初診ですね。それではお名前をフルネームでお願いします」と言われたときも、メモを見ていたおかげで名前の漢字を正確に説明できました。生年月日の確認が終わると「いつ頃の受診を希望されますか」と聞かれたので、用意していたカレンダーを見ながら「明日の午前中か、難しければ明後日の同じ時間帯でお願いします」と伝えることができました。提示された時間は明日の10時30分。私はそれを大きくノートに書き込み、最後に「持ち物は保険証とお薬手帳でよろしいですか」と確認しました。電話を切った後は、自分でも驚くほど達成感があり、あんなに怖かった予約電話が、準備さえあれば乗り越えられるものなのだと実感しました。もし私と同じように電話恐怖症で通院をためらっている人がいたら、ぜひ「カンペ」を作ってみることをお勧めします。一言一句を完璧に話そうとするのではなく、必要な情報が目の前にあるという安心感こそが、スムーズな会話の鍵となります。病院のスタッフさんは毎日何十件もの予約電話を受けているプロですので、多少の言い間違いや沈黙があっても優しく待ってくれます。勇気を出してかけたその1本の電話が、辛い体調から解放されるための最短ルートであることを忘れないでください。
電話が苦手な私でもできたスムーズな病院予約のコツ