突き指をして指が大きく腫れるとき、多くの人が最も不安になるのが「これは骨折しているのではないか」という点でしょう。単なる捻挫、つまり靭帯の軽い損傷であれば数日で腫れは引いていきますが、骨折を伴う場合はその症状にいくつかの明確な特徴が現れます。まず、骨折を疑うべき第1のサインは、腫れる範囲が異常に広く、指の根元まで及んでいる場合です。また、皮下出血、つまり青あざのような内出血が時間の経過とともに濃く広範囲に出てくるのも、骨折による激しい損傷を示唆しています。次に、指の形状を確認してください。骨が折れて位置がずれている場合、指が不自然な方向に曲がっていたり、関節ではない場所で指が動くような感覚があったりします。さらに、痛みについても特徴があります。骨折している場合、患部を軽く叩いたり、指の先端から根元に向かって軸方向に圧力をかけたりすると、骨に響くような激しい「軸圧痛」が生じます。また、突き指には「マレット指」と呼ばれる、指の第1関節が曲がったまま自分の力で伸ばせなくなる特殊な損傷もあります。これは骨と腱が繋がっている部分が剥離骨折を起こしている、あるいは腱が断裂している状態で、指の背側がポコっと腫れるのが特徴です。これを放置すると、指が二度と元に戻らなくなる恐れがあります。さらに、指の掌側に激しい痛みと腫れが出る場合は、掌側板という軟骨組織が剥離骨折を起こしている可能性も考えられます。突き指をして腫れるとき、関節がグラグラして不安定な感じがする場合や、逆に全く指が曲がらないほど硬直している場合も、単なる捻挫の範疇を超えています。一般的に、捻挫であればRICE処置を行えば2日目には痛みが少し和らぎますが、骨折の場合は時間が経つにつれてズキズキとした拍動性の痛みが増し、夜も眠れないほどの激痛になることもあります。こうしたサインが1つでも当てはまるのであれば、すぐに整形外科を受診すべきです。骨折した骨が自然に繋がるのを待つのではなく、正しい位置で固定しなければ、指の機能は著しく低下してしまいます。特に子供の突き指の場合、成長線と呼ばれる骨の成長を司る部分を損傷していると、将来的に指の成長に悪影響が出ることもあるため、親が慎重に見極める必要があります。指が腫れるという現象は、体の中からの警告であると捉え、その深刻さを症状から読み解くことが大切です。
突き指で腫れる場合に疑うべき骨折や靭帯損傷のサイン