私は長年、他人の視線が怖くて仕方がありませんでした。電車に乗れば全員が自分の欠点を探しているように見え、仕事の電話1本かけるのにも1時間以上も躊躇し、心臓が口から飛び出しそうなほどの動悸に襲われていました。病院に行く勇気すらなく、このまま一生影に隠れて生きるのかと絶望していましたが、ある日、このままではいけないと一念発起し、自力でこの社交不安障害を治す決意をしました。最初に取り組んだのは、自分の脳が作り出している「最悪のシナリオ」をノートに書き出すことでした。例えば、人前で発表して失敗したら全員に軽蔑される、という不安があれば、それは本当に100パーセント起こることなのか、もし起きたとして人生が終わるほどの事態なのか、と自分に問いかけました。すると、自分の不安の多くが、根拠のない想像に基づいていることに気づいたのです。次に、あえて「失敗する練習」を始めました。わざとレジで少しもたついたり、知り合いに自分から声をかけて短い会話で切り上げたりといった、小さな冒険を繰り返しました。最初の数回は足が震えましたが、何度か繰り返すうちに、意外にも他人は自分のことなどそれほど見ていないという現実に直面しました。自分が失敗しても世界は回り続け、他人はすぐに自分のことなど忘れてしまうのです。この気づきは私を大きく解放してくれました。また、食事や睡眠といった土台作りにも注力しました。カフェインを控え、毎日30分の散歩を欠かさないようにしたことで、神経の過敏さが抑えられ、パニックに近い不安に襲われる回数が劇的に減りました。1年が経過した今、私は完璧に社交的になったわけではありませんが、自分の不安と折り合いをつけ、必要な時には人前に出ることができるようになりました。自力で克服したという自信は、何物にも代えがたい財産です。もし今、同じ苦しみの中にいる人がいるなら、どうか知ってほしいのです。どんなに深い暗闇の中にいても、小さな行動の積み重ねが、必ずあなたを明るい場所へと連れ出してくれるということを。
緊張で震える私が自力で社交不安を克服した体験記