冬の感染性胃腸炎の二大巨頭といえばロタウイルスとノロウイルスですが、これらを家庭で見分けるための最も重要なポイントは、下痢の期間と便の色にあります。ノロウイルスの場合は、どちらかというと吐き気がメインで、下痢をしても期間は2日から3日と比較的短く、便の色は通常の茶色や少し明るい黄色にとどまることが多いです。対してロタウイルスは、吐き気もさることながら、その後の下痢が非常にしつこく、5日から1週間も続きます。そして最大の違いは、おむつが真っ白に見えるほどの白い便です。ノロでも白っぽくなることはありますが、ロタの白さは段違いです。米のとぎ汁やクリームシチューのような色と表現され、非常に水っぽいのが特徴です。また、発熱の頻度も異なります。ロタウイルスの方が高熱が出やすく、さらに長引く傾向があります。このように、症状が激しく、かつ便が白ければ白いほど、ロタウイルスの可能性が高くなります。便の色を観察することは、次に病院へ行くべきタイミングを測る上でも役立ちます。ロタウイルスの白い便は腸粘膜の脱落を伴うため、回復には粘膜が作り直される時間が必要です。そのため、ノロウイルスよりも慎重に食事を戻していく必要があります。便が白い間は、無理にタンパク質や脂肪分を与えず、まずは水分と電解質の補給に徹してください。ノロウイルスだと思って油断していたら、実はロタで、白い下痢が止まらずに脱水になってしまったというケースも少なくありません。また、どちらのウイルスも感染力は非常に強いですが、ロタウイルスの方が環境中での生存期間が長く、より徹底した塩素系消毒が求められます。便の色を一つの境界線として、白い場合はより長期戦を覚悟し、より厳重な隔離と消毒を行うという意識を持つことが、家庭内での二次被害を最小限に抑えることに繋がります。おむつを開けるたびに色がどう変化しているかを確認し、もし白さが消えないまま子供がぐったりしているようなら、迷わず医療機関での点滴などを検討してください。便の色は、言葉を話せない乳幼児に代わって、体の内部で何が起きているかを教えてくれる最も正確な通訳者なのです。