ある朝、4歳になる息子の着替えを手伝っていたとき、彼の背中にポツポツとした赤い斑点がいくつか並んでいるのを見つけて、私は思わず声を上げました。昨日の夜までは何ともなかったはずなのに、わずか1晩のうちにお腹から脇にかけて5箇所ほど、まるで点をつなぐように赤く腫れ上がっていたのです。最初は「おむつかぶれか、それともあせもかな」と考えましたが、それにしては1つひとつの腫れが大きく、中心が少し硬くなっているのが気になりました。息子は「痒い、痒い」と涙ぐみながら背中を掻こうとしますが、手が届かないもどかしさでイライラしている様子でした。慌てて近所の皮膚科へ連れて行くと、先生は一目見て「典型的なダニ刺されですね」と診断を下しました。先生の話によれば、ダニは皮膚の柔らかい場所を好み、1度に数箇所を移動しながら刺す性質があるため、このように跡が並ぶことが多いのだそうです。私は毎日掃除機をかけていたし、シーツも週に2回は洗っていたので、自分の家が不衛生だと言われたような気がして少しショックを受けました。しかし先生は「ダニはどんなに綺麗な家にも数百匹、数千匹は必ずいるものです。特に成長期の子どもは体温が高く、寝ている間の発汗量も多いため、ダニにとっては最高のターゲットになってしまうんですよ」と優しくフォローしてくれました。その日から、私の「対ダニ戦争」が始まりました。まず取り組んだのは、布団の徹底的なケアです。シーツを洗うだけでは不十分だと学び、布団乾燥機を導入して週に3回は高温モードで湿気を飛ばしました。さらに、乾燥機をかけた後は必ず掃除機でダニの死骸や糞を吸い取るようにしました。リビングのラグも思い切って処分し、フローリングの床を毎日拭き掃除するように変えました。息子には、処方されたステロイドの塗り薬を朝晩丁寧に塗り、痒みが強い時には冷やしたタオルで患部を抑えてあげました。幸い、薬の効果で3日ほどで赤みは引き、1週間後には跡もほとんど目立たなくなりました。今回の経験で学んだのは、目に見えない敵への対策の難しさです。ダニは決して不潔な場所だけにいるわけではなく、私たちの快適な生活のすぐ隣に潜んでいるのだと痛感しました。それからは、ぬいぐるみを定期的に丸洗いしたり、部屋の湿度管理に気を配ったりと、予防の意識が日常の一部になりました。息子の綺麗な肌を守るために、これからも油断せずに日々のケアを続けていこうと心に決めた出来事でした。
息子の背中がダニに刺されて驚いた日の記録