栄養学が学べるクリニックサイト

2026年7月
  • 起立性調節障害は何科を受診するのが正解か

    知識

    朝に目が覚めても体が重くて起き上がれなかったり、立ち上がった瞬間に激しいめまいや動悸に襲われたりする症状が続く場合、起立性調節障害という病気が隠れている可能性があります。この病気は自律神経の機能が正常に働かなくなることで、血圧や心拍数の調整がうまくいかなくなる疾患です。特に成長期の小中学生に多く見られますが、高校生や大学生、さらには大人になってから発症するケースも少なくありません。多くの人が最初に悩むのが、この体調不良を解決するために一体何科の門を叩けば良いのかという点です。結論から言えば、中学生以下の子供であればまずは小児科を受診するのが最も一般的で確実な選択肢となります。小児科の中でも特に循環器や内分泌、あるいは自律神経に詳しい医師が在籍している病院を探すことが推奨されます。起立性調節障害は、単なる怠けや気合不足と誤解されやすい病気ですが、実際には医学的な診断と治療が必要な疾患です。病院へ行く際、どのような基準で診療科を選ぶべきかを知っておくことは、早期発見と適切なケアに直結します。子供の場合、学校生活に支障が出ていることも多いため、小児科医は身体的な診察だけでなく、心理的な背景や学校との連携についてもアドバイスをくれることが多いです。多くの小児科では新起立試験と呼ばれる検査を実施しており、横になった状態と立ち上がった状態での血圧や心拍数の変化を10分から15分ほどかけて詳しく測定します。この検査結果に基づいて、サブタイプと呼ばれる具体的な病型を特定し、それぞれの症状に合った薬物療法や生活指導が行われます。一方で、高校生後半から大学生、あるいは社会人になってから同様の症状に悩まされている場合は、何科に行くべきか迷うことがさらに多くなります。成人の場合は小児科を受診することが難しいため、一般的には内科や循環器内科、あるいは心療内科が選択肢に挙がります。まずは内科や循環器内科を受診して、心臓や他の臓器に異常がないかを確認してもらうことが大切です。起立性調節障害は他の病気と症状が似ている部分があるため、まずは除外診断を行う必要があります。もし身体的な検査で明らかな異常が見つからないにもかかわらず、起立時のふらつきや立ちくらみが続くのであれば、自律神経の専門外来や、自律神経失調症の診療を得意とする心療内科を検討するのが良いでしょう。病院選びの際にもう1つ重要なポイントは、その病院が起立性調節障害という病名に対してどの程度の理解と経験を持っているかという点です。残念ながら、すべての医師がこの病気に精通しているわけではありません。一部の医療機関では、血液検査の結果が正常であるという理由だけで、様子を見ましょうと言われて終わってしまうこともあります。納得のいく診断を得るためには、インターネットなどで事前に起立性調節障害の専門外来があるかどうかを確認したり、学会の認定医が在籍しているかを調べたりすることが有効です。また、受診の際には、朝の起きにくさや午前中の体調不良、夜になると元気になるという日内変動の様子を1週間程度のメモにまとめて持参すると、医師が診断を下す際の大きな助けになります。適切な診療科を見つけて受診することは、暗闇の中で道標を見つけるようなものです。